京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~Pataky准教授の共著論文がJournal of Biomechanics に採択されました~

2021年02月14日

Accept News!!

 

Pataky准教授の共著論文がJournal of Biomechanics (IF: 2.320) に採択されました。

 

Timing of gait events affects whole trajectory analyses: A statistical parametric mapping sensitivity analysis of lower limb biomechanics.

Eric C Honert, Todd C Pataky

 

研究の概要​:
臨床歩行解析は時間の基準として踵着地イベントがよく文献で使用されています。すなわち、踵着地が「時間=ゼロ」として定義され、歩行周期の運動パターンがその瞬間から生じるという視点しかありません。しかし、つま先離れや踵離地や最大膝関節屈曲等も検出しやすくて再現性が高いイベントであるため、他の「時間=ゼロ」という時間基準定義の可能性もあります。本研究では、上記時間基準の定義が歩行解析結果と解釈へ及ぼす影響を検討することを目的としました。40の歩行イベントを時間基準として定義して、それぞれの解析を行いました。その結果、関節運動の解釈と関節モーメントの解釈が基準イベントによって大きく変わる場合もあることを明らかにしました。従って、歩行を含めて周期的な運動は、実際の運動効果を明確するためには踵着地のような以前に決まった時間基準ばかりを使用しないほうが良いかもしれない。さらに、「時間=ゼロ」の基準としていくつかの周期イベントを使用して別々の解析を行なった上で全ての結果を同時に解釈したほうが最も客観的な解析手法になるだろう。

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