京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~研究室OB越智先生(星城大学)の論文がJournal of Motor Behaviorに採択されました~

2019年02月18日

Accept News!!

 

研究室OB越智先生(星城大学)の論文がJournal of Motor Behavior(IF 1.513)に採択されました。

 

Relationship between balance recovery from a forward fall and lower-limb rate of torque development

Ochi A, Ohko H, Hayashi T, Osawa T, Sugiyama Y, Nakamura S, Ibuki S, Ichihashi N

 

研究の概要: 56名の健常若年者を対象に,tether-release法で評価される転倒回避ステップのバランス回復能力と,下肢の初期または後期のトルク発揮率(RTD;rate of torque development)および最大トルクとの関係を調査した.tether-release法は,対象者の腰部背面をケーブル牽引した状態で身体を前傾させておき,突然の牽引開放を通じてステップを誘発する方法で,牽引開放直前の身体前傾角度がバランス回復能力である.股関節,膝関節,足関節の屈曲・伸展の最大等尺性トルクを計測し,またトルク発生開始から250ミリ秒後まで,50ミリ秒間隔のRTD(RTD0-50,RTD0-100,…RTD0-250)を算出した.ステップワイズ重回帰分析の結果,股関節屈曲のRTD0-50,RTD0-150,および膝関節屈曲のRTD0-100がバランス回復能力の予測因子として抽出された.先行研究では下肢の最大等尺性トルクは転倒回避ステップのバランス回復能力の優れた予測因子でないことが報告されてきたが,本研究では股関節屈曲や膝関節屈曲の早期RTD(筋力発揮からおよそ100ミリ秒以内)が転倒回避ステップのバランス回復能力を予測できることを示唆した.

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