京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~佐藤さん(修士課程)の論文がGeriatrics & Gerontology Internationalに採択されました~

2023年11月22日

Accept News!!

佐藤さん(修士課程)の論文がGeriatrics & Gerontology International(IF:3.387)に採択されました。

 

“Age-related change in gait efficacy and predictors of its decline: a 3 years longitudinal study”

Yu Sato, Masashi Taniguchi, Yoshihiro Fukumoto, Shogo Okada, Zimin Wang, Kaede Nakazato, Nanami Niiya, Yosuke Yamada, Misaka Kimura, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
歩行に対する心理的な要素である自己効力感(歩くことに対する自信)は、日本語版改訂gait efficacy scale(mGES)を用いて100点満点で評価されます。以前の研究では、歩行持久力や身体活動量などの身体パフォーマンスと自己効力感の横断的な関連が示されていますが、mGESが加齢に伴ってどの程度低下するのか、また、mGES低下の予測因子は不明でした。そこで、mGESの加齢に伴う臨床的に意義のある最小変化量(MCID)を算出し、ベースラインの身体パフォーマンスとmGESの関連を明らかにすることを目的に、地域在住高齢者89名を対象とした3年間の縦断研究を実施しました。その結果、mGESのMCIDは-7.38点であり、下肢の敏捷性と歩行持久力の低下が、将来の自己効力感低下の予測因子として抽出されました。以上より、mGESの7.38点という変化は臨床的に重要であり、下肢の敏捷性や持久力の低下を予防することで、自己効力感を維持できることが示唆されました。

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