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梅原客員研究員の論文がJournal of Biomechanics(IF: 2.32) に採択されました。

Quantification of muscle coordination underlying basic shoulder movements using muscle synergy extraction

Jun Umehara, Masahide Yagi, Tetsuya Hirono, Yasuyuki Ueda, Noriaki Ichihashi

研究の概要​：
運動学的に高い自由度を有する肩関節において目的とする運動を実行するためには、肩関節周囲に存在する複数筋の協調的な活動が必要です。しかし、これまで肩関節における複数筋間の協調関係は十分に明らかではありませんでした。本研究では、次元縮約アルゴリズムを応用することで、この課題に取り組みました。被検者が挙上下制や水平内外転、内外旋など14種類の基本的な肩関節運動を実施しているときに、表面筋電図を使用し肩関節周囲12筋から筋活動を計測しました。これに対し次元縮約アルゴリズムを使用することで、計測したすべての筋活動を6つの基底により説明可能なことが明らかとなりました。これら基底は筋シナジーと呼ばれ、筋活動の時空間的特徴を含んでおり、本研究で実施した基本的な肩関節運動中の複数筋間の機能的協調関係を表現していると考えます。今後、肩関節疾患によりこの協調関係がどのように変化するか検討することは、興味深い課題です。