京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教の論文がClinical Rheumatologyに採択されました~

2021年05月6日

Accept News!!

 

谷口助教の論文がClinical Rheumatology (IF: 2.394) に採択されました。

 

Enhanced echo intensity and a higher extracellular water-to-intracellular water ratio are helpful clinical signs for detecting muscle degeneration in patients with knee osteoarthritis

 

Masashi Taniguchi, Yoshihiro Fukumoto, Masahide Yagi, Momoko Yamagata, Masashi Kobayashi, Yosuke Yamada, Misaka Kimura, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要:

変形性膝関節症(膝OA)患者の大腿四頭筋では、筋萎縮だけでなく、筋内脂肪の増加といった質的低下が存在します。それらを評価する方法として、超音波を用いた筋エコー輝度(筋輝度)、生体電気インピーダンス分光法(BIS)による細胞内外液比があります。しかし、これまでに超音波による筋量指標の筋厚に加えて、筋輝度、細胞内外液比を同時に測定し、膝OA患者における大腿四頭筋の筋変性を調査した報告はありませんでした。そこで、膝OA患者41名と膝痛のない地域在住高齢者27名を対象とし、膝OA患者の大腿四頭筋における筋変性の特徴を明らかにすることを目的に研究を実施しました。その結果、膝OA患者における大腿四頭筋の筋変性は、内側広筋の筋輝度および細胞内外液比の増加、すなわち筋質低下によって特徴付けられることを明らかにしました。筋質低下は機能障害の重症化とも関連するため、その早期検出は臨床上重要です。超音波およびBISによる筋質評価は、臨床場面においても非侵襲的かつ簡便に実施できるため、この評価法の普及が期待されます。

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