京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教の論文がClinical Rheumatologyに採択されました~

2023年12月18日

Accept News!!

 

谷口助教の膝OAの筋シナジー論文がClinical Rheumatology(IF =3.4)にacceptされました。

 

Understanding muscle coordination during gait based on muscle synergy and its association with symptoms in patients with knee osteoarthritis

 

Masashi Taniguchi *, Jun Umehara *, Momoko Yamagata, Masahide Yagi, Yoshiki Motomura, Sayaka Okada, Shogo Okada, Kaede Nakazato, Yoshihiro Fukumoto, Masashi Kobayashi, Kyoseki Kanemitsu, Noriaki Ichihashi

* These authors contributed equally.

 

研究の概要:
膝OAの歩行特徴として膝内反モーメントに代表される力学的負荷の増加に加えて、異常筋活動が報告されていました。筋活動評価には主動作筋-拮抗筋間における1対1の共同収縮指数が使用されてきましたが、歩行時には複数の筋が作用するため、下肢筋の協調性を評価するには限界がありました。そこで、本研究では、非負値行列因子分解法を用いて、筋シナジーおよび筋協調性指数を算出し、膝OAの特徴を明らかにすることを目的としました。その結果、膝OA患者では、OA重症化に伴って筋シナジー数・筋協調性指数が低下し、その低下は力学的負荷にかかわらず、膝症状の重症度と関連することが示唆されました。筋協調性の低下はトレーニングによって可逆的と考えられているため、筋協調性の改善による症状緩和を図る具体策の提案が待たれます。

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